サリオス余力十分 ムーア「パーフェクト」 19年朝日杯FS以来のG1・2勝目へ

 ムーアを背に美浦Wで力強いフットワークを見せたサリオス(手前)=撮影・園田高夫
 調教後、堀師(手前)と打ち合わせをするムーア
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 「マイルCS・G1」(20日、阪神)

 GⅠ2勝目を狙うサリオスは16日、約3年ぶりに世界的名手・ムーアが騎乗し、美浦Wで併せ馬。馬なりながらラスト1F11秒8とシャープな伸びで先着を決め、目下の好調ぶりを伝えた。ダノンスコーピオンも、栗東坂路で豪快にウッドチップを跳ね上げ、前走からの上積みは絶大。シュネルマイスターも美浦Wで躍動感十分の動きを披露し、態勢は万全だ。

 毎日王冠で2年ぶりのV。復活を遂げたサリオスが、美浦Wで名手ムーアを背に力強く躍動した。後ろからつつかれる形の方が集中力を保てることもあり、スワーヴエルメ(4歳2勝クラス)に2馬身先行。最後まで鞍上は手綱を押さえたままだったが、馬場の内めを通った分、6F81秒3-36秒0-11秒8と出色のタイムだ。余力十分に半馬身先着した。

 19年朝日杯FS以来、約3年ぶりに感触を確かめたムーアは「最後に乗った時から時間はたったが、馬の状態には満足している。リラックスしてハッピーな馬でした。メンタル的にも成長を感じた」と目を細めた。

 前走は開幕週の絶好馬場とはいえ、コースレコードでのV。直線で馬群が密集し、行き場がない場面を一瞬の脚で突き抜け、G1馬の底力を見せた。レース後は疲労が抜けるまで通常より1週間ほど時間を要したが、10月下旬に乗り込みを再開してからは順調。予定通り、秋の最大目標に向け、態勢を整えた。

 前走について森助手は、「着差以上に強い内容でした」と評価。この中間も、「ムーア騎手も“パーフェクトな状態”と言ってくれましたし、順調に調整できています」と仕上がりに自信を見せる。

 マイルCSには3歳で挑んだ2年前が5着、昨年が6着。「それぞれに敗因があり、結果は出せていないが、この舞台は合っている」と同助手は朝日杯FSでG1勝ちした条件を歓迎。ムーアも「阪神は合う。雨で馬場が軟らかくなると気掛かりだが、マイルも合っている」と胸を張る。

 20年の毎日王冠を最後に7戦連続未勝利という低迷期を脱し、再ブレークへ。充実の5歳秋、2つ目のG1タイトルをつかみ取る。

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