川端 先週78戦目でJRA初V 次は「自厩舎の馬での勝利」

 先週日曜の阪神でJRA初勝利を挙げたルーキーの川端海翼騎手(19)=栗東・浜田。9月8日に園田で行われたヤングジョッキーズシリーズトライアルでは勝利していたものの、JRAでは78戦目にしてようやく手にした勝ち星となった。

 レース後はすぐに函館に住む両親に報告。電話越しでも、その声色から喜びが伝わってきたという。「僕が乗るレースは全部テレビで見てくれているんですけど、この時は父も母も泣いちゃったみたいです」と照れ笑いしつつ、自身もホッとした様子だ。

 栗東では今年の新人騎手6人の中で最後に初勝利を挙げた。「焦らないようにと周りの方に言われていたんですが、どうしても…」と勝てない期間の苦しい胸の内を明かす。体の変化もあり、身長はデビュー当初から3センチ以上も伸びて現在は166センチ超。減量苦はないながらも「バランスが悪くなったりしたこともあった。それでも最近はだいぶ良くなっている実感がある」と手応えをつかみつつある。

 次なる目標は「自厩舎の馬での勝利」。中央再転入後2戦連続3着のスキピオ(日曜阪神6R)は早速、その好機だ。「前回は自分が下手を打ったんですが、すごくいい馬。勝って、早く師匠の浜田先生に恩返ししたいです」と気合をみなぎらせていた。

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