【北村友一コラム】阪神11RマイルCS ③ダノンザキッド全力で力を引き出したい
北村友一騎手(栗東・フリー)が、競馬開催日にファンへ向けて生の声をお届けする。
◇ ◇
日曜は阪神です。11RマイルCSは③ダノンザキッドに騎乗します。20年6月の新馬戦(1着)以来のコンビとなりますが、当時から素質の高さを感じていました。今回、騎乗するきっかけをつくっていただいた安田隆行先生、厩舎スタッフの皆さん、そして承諾していただいたオーナーには本当に感謝の言葉しかありません。
前走はゲート内で突進し、外枠発走になりました。そのため、発走調教再審査を科されましたが、問題なくクリアしてくれました。その後は順調に調整できて、調教ではいい集中力がありました。賢い馬で真面目に走ってくれます。
レースではスパッと切れるというタイプではないだけに、ある程度は前のポジションにつけて長く脚を使えるという特徴を生かしたいですね。適度に荒れてきた馬場も合っています。ケガから復帰後、初めてのG1となりますが、この馬の力を引き出せるようベストを尽くして頑張りたいと思います。
2Rの⑧ストーリーテラーは硬さがあるようなので、ダートに変わって前進を期待します。10Rの⑨ルフィアンキックはスイッチが入りやすく、ひと息で走ってしまう面が。うまく息が入れば、もう少しやれそうです。