【京阪杯】トウシンマカオ 横綱相撲 スプリント界に新スター誕生
「京阪杯・G3」(27日、阪神)
スプリント界に新たなスターの誕生だ。好位を余裕十分に追走した1番人気のトウシンマカオは、ラストも最速上がりをマークする“横綱相撲”で完勝した。「自信があったし、負けられないと思って臨みました。強かったですね」。前走のオパールSからコンビを組む鮫島駿も笑顔で相棒の力走をたたえた。
今週から芝はBコース変わりで内が有利な中、7枠⑭番からの発走。それでも「(不利な外枠を)リカバリーできるスタートダッシュと、位置を取れる力がありました」と、完璧な内容で着差以上の強さを見せつけた。
待望のタイトル獲得に、高柳瑞師は「若い頃からずっと1200メートルが一番いいと思っていました。きょうの外枠はどうかなと思っていましたが、ジョッキーがうまく乗ってくれましたね」と人馬の躍動に目を細めた。
今後は来春の高松宮記念(3月26日・中京)を大目標に据える。「まだ3歳。これからのスプリント界をにぎわせる一頭であることは間違いないと思います」と鮫島駿。16年に高松宮記念を制した父ビッグアーサーと同様に、短距離王への道を突き進む。