【チャレンジC】ソーヴァリアント連覇 骨折&心房細動からの復活Vにルメール歓喜

 「チャレンジC・G3」(3日、阪神)

 1年ぶりとなる師走の仁川に、強いソーヴァリアントが帰ってきた。幾多の試練を乗り越え、横綱相撲で連覇を達成。「本当のソーヴァリアントを見せられた」と復活Vにルメールも声を弾ませた。

 レッドベルオーブが刻んだ前半5F57秒7のハイラップにも動じず、道中は離れた好位4番手でマイペースを貫いた。ラスト1Fは「ペースがとても速かったから疲れてしまった」と振り返ったが、左ステッキで鼓舞するとグイッともうひと伸び。終わってみれば昨年のタイムを3秒5上回る1分57秒5のレースレコードで駆け、確かな進化を示した。

 3歳で挑んだ昨年のこのレースで重賞初制覇。前途洋々かと思われたが、中山記念→大阪杯を目指した春に右第3中足骨を骨折。休養を余儀なくされた。そして、復帰戦となった前走のオールカマーではレース中に心房細動を発症。「祈る気持ちで見ていました」と語る大竹師は、愛馬の無事を見届けて安どの表情を浮かべた。

 ルメールが「G1レベルに行ける馬」と断言する好素材が完全復活。師も「精神面がかなり成長した」と飛躍の手応えをつかんでいる。「僕の気持ちばかりが先行してもね。まずは馬の様子を見つつ」と今後については明言を避けたが、“とても勇敢”に試練という壁をぶち破った4歳馬には、輝かしい未来が待っている。

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