【阪神JF】キタウイング 世代最速G1馬へ旅立ちの時 大舞台ぶっつけでも大丈夫

 「阪神JF・G1」(11日、阪神)

 新潟2歳S覇者キタウイングが、ぶっつけでG1の舞台へ挑む。約3カ月半ぶりの実戦となるが、先月11日から栗東に滞在し、日を追うごとにコンディションを上げてきた。マイルでは2戦2勝と負け知らず。和田竜との新コンビで2歳女王の座を目指す。

 メンバーの中で最も“持ってる”馬は、恐らく新潟2歳Sの覇者キタウイングだろう。これまでの戦いを鈴木助手が振り返る。

 「福島の新馬戦(4着)を使った後、新潟の未勝利戦を鼻差勝ち。あそこで勝たなければ新潟2歳Sにも使えなかった。今思えば、あの鼻差は大きかったよね」。しかも、新潟2歳Sは連闘でV。「そのまま新潟に滞在してではなく、いったん美浦に戻って、再度輸送しての連闘だったからね。あの暑い時季に(笑)。もちろん、状態面を判断して使ったわけだけど、精神面はタフだよね」。瞬く間にタイトルをつかんだ2歳牝馬に感心しきりだ。

 レース後は放牧で英気を養い、美浦で態勢を整えた後、先月11日に栗東へ移動した。「環境にはすぐに慣れました。帯同馬もいましたからね。今では1頭でどこでも移動できるほどです」。日を追うごとに体調はアップ。「カイバ食いも良好。数字は変わらずとも、体に幅が出てしっかりとしてきました」と期待通りの良化に目を細める。

 1週前には、新コンビを組む和田竜と初コンタクト。栗東坂路で4F52秒2-38秒0-12秒2の好タイムを記録した。同助手は「追っていたら(ラスト1F)11秒台は出ていたはず。乗りやすいし、反応もいい馬。ジョッキーも好感触を得てくれたと思う。相手は強くなるけど、操縦性の良さと切れ味を生かせれば」と好戦を描く。今度は栗東→阪神競馬場で輸送の負担が軽減。大舞台でタフネスぶりを存分に発揮する。

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