【POG】朝日杯FSに出走予定の2戦2勝馬をリポート(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 4日のさざんか賞は、ミルトクレイモー(牡、中村)が2番手から抜け出して、1分8秒2のレコードタイムで勝利。未勝利-1勝クラス特別の連勝Vを決めた。師は「前々走は4キロ減騎手を起用してスピードで押し切る競馬をしましたが、前走は2番手で流れに乗り、最後もしっかりと脚を使ってくれました。上手にコントロールが利いて、強い内容だったと思います」とレースぶりを高く評価した。次走は17日の中京2歳S(芝1200m)を予定。「千二が合っています。早くゲートから出たくて、(ゲートの)中でやや落ち着きがないのが気掛かりですが、出てしまえば速いですからね。オープンでも楽しみです」と、3連勝へ向けて期待を寄せた。

 今週は朝日杯FS(18日・阪神、芝1600m)を予定する、現在2戦2勝の有力馬3頭の1週前の様子をお伝えしたい。

 まずは京王杯2歳Sを制したオオバンブルマイ(牡、吉村)から。1週前の7日は栗東CWで僚馬の新馬2頭と併せて最先着。6F83秒1-36秒6-11秒7をマークした。師は「良かったです。うなっていました。時計もほぼ指示通りでちょうどいい感じでした。状態はさらに上向いています」と笑顔で話した。新コンビを組むルメールはレース2週前の11月30日にまたがり、いい感触を得ているもよう。その時に鞍上は「東京芝1400mで強いレースをした馬なら、マイルはこなせるはずです」と話しており、初のG1&1600mでも期待は十分だ。

 サウジアラビアRCを制したドルチェモア(牡、須貝)の1週前は、新コンビを組む坂井を背に、7日の栗東CWで年長馬のキングロコマイカイ(3歳1勝クラス)と併せて、約3馬身先着。6F81秒4-35秒8-11秒4の好時計をたたき出した。師は「(時計を見て)思ったよりも速かった。いい感じだね。もともとケイコはそんなに目立たないタイプだったけど、これだけ動けていれば十分。やるごとに調子は上向いている」と、さらにパワーアップした姿に目を細めた。レースについては「前走は力の違いを見せてくれた。初戦で右回りを経験しているし、馬込みにもまれる形になったとしても大丈夫だと思う。期待している」と、母アユサンとの母子G1制覇へ向けて力を込めた。

 新馬-秋明菊賞を連勝中のコーパスクリスティ(牡、中内田)はイーガンJで参戦予定。前走は出遅れて最後方から運ぶ形になったが、直線は目の覚めるような末脚で一気に突き抜けた。1週前の9日は栗東坂路で4F53秒3-12秒8を馬なりでマーク。軽快な動きを披露した。福永助手は「前走は出遅れて後ろからになりましたが、つつかれずに1頭で運べたことで、逆に折り合いはつけやすかったのかもしれません。今回は馬群で運んだ時が課題になりますが、力まずに運べればマイルはこなせると思います」と、道中の折り合いをポイントに挙げた。初戦と2戦目を違うレース内容で連勝したことからも、ポテンシャルは高そう。中内田厩舎はダノンプレミアム、グレナディアガーズで当レース2勝の実績があり、2歳戦はめっぽう強い。今回も期待は十分だ。(馬三郎栗東支局・塩手)

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