【POG】母は重賞2勝のアルビアーノ アルメリアは24日中山芝1800mでデビュー(美浦発)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
いよいよ始まった師走開催。今週は2歳G1の阪神JFも開催されますし、今年度のPOG戦線も折り返しを迎えます。もちろんこれからでもクラシックシーズンに間に合うことはありますが、近年の傾向を見ていると2歳戦で高いパフォーマンスを見せている馬がそのまま3歳になっても活躍するケースが多いかなと感じています。近年まれに見る素質馬がそろった阪神JF。マイル以下の重賞勝ち馬と好走馬がそろいそうな朝日杯FS(18日・阪神、芝1600m)。そして1800m以上のOP、重賞好走馬が集いそうなホープフルS(28日・中山、芝2000m)。今年の2歳重賞勝ち馬は骨折してしまったロンドンプラン以外はこのどれかに出走する予定ですし、1勝クラスやOPを勝った馬もしっかり顔をそろえています。2歳戦の総まとめとして非常に大事なレースになると思いますし、結果だけではなく、内容もしっかり吟味して来年に備えたいですね。まあPOGとしては結果もかなり大事になってきますけれども。とにかく全馬無事に走り切ってほしいです。
さて先週の葉牡丹賞は関西馬ミッキーカプチーノ(牡、矢作)が強かったですねー。勝負どころで内がぽっかり空いたので、結果的に内を通った馬に有利に働いたのですが、それでも楽に抜け出しての完勝。まだまだこれから良くなりそうな体つきですし、またまたクラシック候補が現れました。しかし、今年は本当に中距離路線に奥を感じさせる馬が多く出ていますね。葉牡丹賞がフルゲートになるなんて珍しいですし、陣営のターゲットもクラシックとなっている馬が多いのでしょうか。このままホープフルSを視野に入れるとのことですが、なかなかに楽しみなメンツがそろいそう。今年は本当にリタイアする馬が少なく、順調にキャリアを積んでいる馬が多いですね。現時点でのホープフルS予定馬をまとめると
ガストリック(東スポ杯2歳S1着)
キングズレイン(百日草特別1着)
グリューネグリーン(京都2歳S1着)
シーウィザード(芙蓉S1着)
セブンマジシャン(黄菊賞1着)
タッチウッド(新馬戦1着)
トップナイフ(萩S1着、京都2歳S2着)
ドゥラエレーデ(東スポ杯2歳S4着)
ハーツコンチェルト(東スポ杯2歳S3着)
ファントムシーフ(野路菊S1着)
ミッキーカプチーノ(葉牡丹賞1着)
うん、楽しみしかありません。
このまま無事に調整が進んでほしいです。
さて、東京デビューの予定を延ばして調整が続けられていたアルメリア(牝、木村、父ハーツクライ、母アルビアーノ)ですが、24日・中山、芝1800mの新馬戦を目標にするとのこと。短距離で大活躍した母の産駒ですし、楽しみですね。サウジアラビアRCで1番人気に支持されながら4着と敗れていたノッキングポイント(牡、木村)が8日に帰厩。ジュニアC(1月5日・中山、芝1600m)を目標に調整される。前走は直線で思ったほどはじけませんでしたが、新馬戦で2着に負かしたオールパルフェ(牡、和田雄)がその後重賞を制していますし、仕切り直しの一戦に注目ですね。(馬三郎美浦支局・木村)