「朝日杯ＦＳ・Ｇ１」（１８日、阪神）

　弾むようなフットワークで、真っすぐに坂を駆け上がってきた。京王杯２歳Ｓを制したオオバンブルマイが１４日、栗東坂路で単走追い。４２０キロ台と小柄ながら力感はたっぷり。４Ｆ５３秒３－３８秒２－１２秒１と加速ラップを刻み、戦う準備を整えた。

　管理する吉村師は「最後は余力を残しつつ、どれくらい反応できるかというとことでしたが、良かったですね。カイ食いもいいですし、思ったように来ています」と状態の良さを確認。「ストライドが大きく体幹がしっかりしています。発馬が上手でいい位置にスッとつけられて、折り合いもつきやすいので」と操縦性の高さにも言及し、期待を込めた。

　前回は１０番人気での重賞勝利。３連単２２０万円超の高額配当決着となったが、レース内容は実に上質だった。馬体面での充実ぶりも著しく、上積みを見込める状況。卓越したレースセンスを武器に、世代トップの座を狙う。