【有馬記念】タイトルホルダー 堂々主役 栗田師好感触「気持ちと体がマッチ」
「有馬記念・G1」(25日、中山)
昨年エフフォーリアが記録した26万742票の最多得票数を大幅に更新する、ファン投票歴代1位の36万8304票を獲得したタイトルホルダーが18日、美浦Wで追い切りを行い、軽快な動きを披露。前走の凱旋門賞は11着に敗れたものの、暮れの大一番に向けて順調ぶりをアピールした。
調整過程に狂いはない。ファン投票1位で凱旋門賞11着からの巻き返しを狙うタイトルホルダーは、美浦Wで5F72秒4-39秒6-12秒0をマーク。しまい重点の内容だったが、前半はしっかり折り合い、直線で楽に加速して12秒0を記録した。
これまで1週前の日曜は坂路で追うこともあったが、今回はWでの調整。栗田師は「追い切りからきのうにかけていい感じの上積みを確認できているし、きょうはよりジャッジをしやすいウッドでやりました。良かったですね」と笑顔を見せる。ここまでの調整を振り返り、「追い切りを重ねるごとに気持ちと体がマッチしている感じです」と好感触だ。
2走前の宝塚記念を2分9秒7のレコードタイムでV。パンサラッサがつくり出した前半5F57秒6の速い流れを2番手から追走し、最後は力でねじ伏せた。「ゲートが速くて二の脚も良く、そこから折り合いもつく。そこは強みです」と長所を伝える。宝塚記念はこの馬の真骨頂と言える強い内容だった。
3歳で挑んだ昨年は5着に敗れたが、今年は堂々の主役として大一番の舞台に立つ。「この馬のパフォーマンスをしっかり発揮できるようにする。そこだけです」とうなずく。自分の走りができれば結果はついてくる-。指揮官は愛馬の力を信じている。