【中山大障害】ニシノデイジー“速攻”頂点 障害転向わずか4戦目 五十嵐が大仕事
「中山大障害・JG1」(24日、中山)
ラストランの絶対王者が苦しむ中、新時代の覇者が颯爽と駆け抜けていく-。ニシノデイジーが残り1周過ぎから強気に先頭を奪うと、平地重賞2勝の脚力を発揮。最後は後続に3馬身差をつけて、障害転向わずか4戦目で頂点に上り詰めた。
「上手に乗れたと思います。課題の折り合いがうまくいき、オジュウチョウサンを見ながら上手に競馬ができました。めちゃくちゃうれしい」。殊勲の五十嵐は13年アポロマーベリック以来、2度目の頂点奪取を喜んだ。
障害未勝利戦を2戦目で突破。昇級戦だった前走の秋陽ジャンプSが2着。この時、西山オーナー、そして高木師ともに大障害参戦は視野の外だった。「使ってくれって五十嵐が言ったんだよ。ビックリしちゃって」と高木師が言えば、西山オーナーも「負けたからさ、ケチにオープン特別とか考えていたんだ。これは五十嵐のファインプレーだな」とレース選択も含め、大仕事をやってのけた鞍上をたたえた。
去りゆく絶対王者から、確かにバトンは受け取った。ここからニシノデイジーが障害新時代を切り開いていく。