【中山金杯】アドマイヤビルゴ “6億円ホース”重賞6度目挑戦で初笑いだ 態勢整った
「中山金杯・G3」(1月5日、中山)
期待の超高額馬が、年始最初の重賞で念願のタイトル奪取を狙う。“6億円ホース”のアドマイヤビルゴが、自身初となる中山遠征。前走のカシオペアSで約2年ぶりに勝利を手にし、再び勢いに乗った良血馬が、V発進を決めてさらなる飛躍の一年につなげる。(出走馬の年齢は2023年表記)
超良血馬が真価を発揮する。17年当歳セレクトセールで5億8000万円(税抜き)の値がついた明け6歳馬アドマイヤビルゴが、6度目の挑戦で初めての重賞制覇を狙う。
3歳時のアンドロメダS勝利以降は低迷気味だったものの、前走のカシオペアSを制して約2年ぶりの美酒。「今までは攻め馬をし過ぎると結果が出ませんでした。調整を把握しましたね。走れる体であれば、フレッシュな方がいい」と、安田助手はリステッド3勝目となった復活Vの要因を分析する。結果的に逃げる形になったが、「この馬のリズムで走らせたらあの位置になったので」と、道中のポジションにはこだわらない構えだ。
中間も攻め過ぎないことに主眼を置き、馬なりで栗東坂路とCWを併用し、調整を進めてきた。「具合はいいと思います。放牧明けでも体が緩んでいません。気持ち的にも態勢は整っています」と仕上げ人。「きれいな馬場をリズム良く運べれば結果はついてくる。重賞でも面白いと思います」と力を込めた。
陣営が調整方法を手の内に入れた良血高額馬。決して重賞Vがゴールではなく、見据えるのはその先のG1戦線だ。栄えある一年に弾みをつけるため、縁起レースから能力全開といく。