【競輪】頭蓋骨骨折、脳挫傷から復活ロードを歩む志佐明 チャレンジ初戦で決勝進出

 「NEW YEAR RACE 2023・F2」(2日、京王閣)

 競輪の頂点はS級S班。そこから下にS級1、2班。さらに下にはA級があり、最も下位はA級3班。そのA級3班が戦うレースは「チャレンジ戦」と名付けられている。

 1日付でA級3班に降格したばかりの志佐明(33)=神奈川・107期=が、準決3Rで1着。降級初戦できっちりチャレンジ戦の決勝進出を果たした。

 その準決は初手から中団4番手を確保し、最終3コーナーからスパート。外を踏み、まくり追い込みで一気に先頭まで突き抜けた。「ラインの斯波雅貴さん(静岡)とワンツーを決めたかったけど、仕掛けが遅くなってしまった。でも1着、3着でも2人で決勝へ勝ち上がれて良かった」とホッとした表情を見せる。

 かつてはバリバリのS級選手だった。2019年4月の川崎G3で決勝2着。同年はG1の競輪祭にも出場した実績がある。

 しかし、2020年5月の練習中に落車。頭蓋骨骨折、脳挫傷と大ケガを負い、1年以上も戦線離脱を余儀なくされた。2021年8月にA級1班でカムバックを果たしたが、失格などもあり約1年半後、今期のA級3班降格となった。

 「本当は先行、まくりで仕掛けたいけど、練習がまだまだできていない。練習量はケガをする前の1割もできていない。チャレンジ戦でも甘くないと思っていた。その中でも決勝に乗れたことはうれしい。まだまだだけど、できることを頑張るだけ。1年くらいかけて成績を戻していきたい」。輪界の最下位から誓う復活ロード。この2023年を全力で駆け抜け、本格的な再浮上に結びつけたい。

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