【京都金杯】イルーシヴパンサー G1戦線再浮上だ 楽に鋭伸!美浦Wラスト1F11秒2

 「京都金杯・G3」(5日、中京)

 昨年8月の関屋記念以来となるイルーシヴパンサーが2日、美浦Wでの単走追いで順調な仕上がりをアピール。休み明けとなるが、ここまでしっかり乗り込まれており力を出せる態勢だ。昨年は1勝クラスから破竹の4連勝で重賞タイトルをつかんだが、その後は不本意なレースが続いた。もう一度G1の大舞台に立つために、実力馬が鋭い末脚を武器に新春の桶狭間に乗り込む。

 仕切り直しの一戦だ。イルーシヴパンサーは美浦Wを単走で6F89秒0-38秒5-11秒2をマーク。道中はゆったり進んで、最後の直線は持ったまま一気にギアを上げてフィニッシュ。この馬らしい鋭い末脚を見せた。

 実質的な最終追い切りは、12月28日の美浦Wで6F84秒3-37秒7-12秒0(馬なり)。パートナーのグランオフィシエ(5歳3勝クラス)に1馬身先着と抜群の動きを披露した。久保田師は「(きょうは)サッと流しただけだけど、いい動きでしたね」と納得の表情。ただ、昨年8月の関屋記念以来で5カ月ぶりの実戦となるだけに、「休み明けに加えて、冬場で絞りづらい。(中京への)輸送も含めて、どこまで馬体が減ってくれるか」と慎重に話した。

 昨年は東京新聞杯で鮮やかな追い込みVを決めて重賞初制覇。続く安田記念では1番人気に支持された。8着に敗れたが「出遅れて位置取りも最悪でしたね。最後に脚を使ったけど間に合わなかった」と振り返る。巻き返しを期した関屋記念では、状態が万全でなく11着に終わった。「その後も夏の疲れが尾を引いてしまった。もう少し時間が必要だった」と指揮官。結局、無理をせず秋を全休して、年明けのここに照準を合わせてきた。

 再び目指すはマイルのG1路線だ。トレーナーは「昨年は残念な結果に終わった。今回はこの馬の競馬がちゃんとできるかだけ。年末にゲートも練習したし、あんな追い込み一辺倒の馬ではない」と力を込める。本来の輝きを取り戻すために、文句なしの勝利で復活を証明する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス