【中山金杯】マテンロウレオ 重賞一番星だ 昆師「順調に来ている」
「中山金杯・G3」(5日、中山)
23年の重賞一番星を狙う。明けて4歳となったマテンロウレオは3日、栗東CWで単走追い。終始馬なりながら軽快な脚さばきで駆け、6F81秒7-37秒7-12秒0を計時。見守った昆師も「順調に来ている」と納得の表情だ。
デビュー前からトレーナーの評価が高かった馬。ただ、きさらぎ賞で重賞初Vを決めたまでは良かったものの、その後のクラシックロードでは惨敗が続いた。だが、「ダービーで骨折して、入院馬房に入ってから良くなった」と指揮官が苦笑いしたように、予期せぬ形で成長が進んだ。
復帰戦のリステッド競走を快勝すると、続く中日新聞杯でも勝ち馬と首差2着と、見違える姿。「以前は我が強いのを制御できなかったけど、今は走る方へ気持ちが向いているんじゃないかな」。好位から勝負できているのがその証しだろう。
今回は3戦して⑥⑩⑫着と結果が出ていない中山が舞台。それでも「一番悪い時に使って、G1でもあれだけやれたんだから、合わないとは思わない。競馬の仕方が全く違うし、今の競馬なら中山の方がいいでしょう」と歓迎。器用さを身につけたことに胸を張る。
飛躍の一年を誓い、その足掛かりにしたい年明け初戦。「もう一つ上に行くためにも力をつけないと。まだ4歳だからね」。百獣の王が爪を研ぐ。