【京都金杯】オニャンコポン 逆襲の年!復帰の菅原明と距離短縮で再進撃
「京都金杯・G3」(5日、中京)
距離短縮で再進撃を開始する。明け4歳馬のオニャンコポンが、キャリア初の8F戦に挑戦。3歳時はクラシック戦線で強豪相手に戦ってきており、底力は確かだ。負傷離脱から今週、実戦復帰を果たす主戦の菅原明良騎手(21)=美浦・高木=の手綱で、重賞2勝目を狙う。
新たな挑戦の準備は整った。デビューから全て2000メートル以上の距離を選択してきたオニャンコポンは、今回が初のマイル戦。小島師は「血統的に祖母はサプレザだからね」と説明した。サプレザは09年から英G1サンチャリオットS(芝1600メートル)を3連覇した一流マイラー。血統背景も理由だが、別の決め手もあったという。
「以前は全体的に緩かったのが、今は前の方だけが強調されている感じ。それは成長によるものかと。短距馬は前が強いし、試す価値はある」と師。3歳春はクラシック路線を歩ませたが、体形が短距離向きにシフトしたと判断しての選択だ。
最終追い切りは22年12月31日。指揮官自ら騎乗し、美浦坂路4F53秒6-39秒0-12秒5を馬なりでマークした。「追い切り後もケロッとしていたし、時計もいい。体調面は大丈夫」と好感触だ。
全8戦で手綱を取ってきた菅原明は、昨年12月11日に落馬して右腓骨遠位骨幹部を骨折したが、回復も早く、年明けからの騎乗が可能に。2日から調教騎乗を再開し、「期間もあいていないので普通に乗れました」と不安はない。22年は72勝で全国15位、関東5位の21歳にとって、初めてダービー(8着)に挑んだ思い入れのある相棒と臨む一戦。「大きいレースに乗せていただいた。今年は勝ちたい」と意気込む。
前走の福島記念は4着。距離短縮が吉と出れば、人馬とも飛躍への好スタートとなる。