【シンザン記念展望】ライトクオンタムが存在感示す
「シンザン記念・G3」(8日、中京)
主役を担うのはライトクオンタムだ。デビュー戦は好スタートから主導権を握ると、ライバルを圧倒しての逃走V。2着馬も次戦の未勝利戦を快勝しており、レースレベルも低くなかった。母は米G1勝ち馬で、父はディープインパクトという良血馬。もちろん、見据える先は牝馬クラシックロード。まずは出世レースで存在感を示す。
阪神の新馬戦を逃げ切って初陣Vを決めたクファシルも有力だ。軽く仕掛けてハナを奪うと、道中はマイペース。最後は詰め寄られたものの、危なげないレースぶりだった。祖母は名牝エアグルーヴで、叔父にルーラーシップ、叔母にアドマイヤグルーヴという一族。素質は一級品と言っていい。
初勝利まで4戦を要したトーホウガレオンだが、アルテミスS3着馬アリスヴェリテ、アイビーS勝ち馬チャンスザローゼスなど、戦ってきた相手が悪かった。前走は2番手から悠々抜け出す強い内容で順当V。実戦を使うたび走りが良化しており、軽視は禁物だ。
朝日杯FSは13着に終わったスズカダブル。控える競馬では持ち味が生きなかったが、すんなり行ければしぶとさを発揮するタイプ。変身に注意したい。