【競輪】ガールズ黒河内由実 独特な作戦コメント「元気に自在」に込められた意味

 黒河内由実(左)と荒川ひかりの110期コンビ
 「元気に自在」のコメントでレースに臨んでいる黒河内由実
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 「関東カップ・F1」(8日・西武園)

 ラインがないガールズケイリンでは、作戦コメントもいろいろなパターンがある。その中でも特徴的なのは黒河内由実(27)=長野・110期・L1=の「元気に自在」だ。コメントに込められた意味に付いて本人に聞いてみた。

 「『元気に自在』は自分のアピール。自己主張ですね。レースに関しては何でもやるってこと」と話す。

 実際に8日の初日予選1走目も、コメント通りの走り。前へ前へ踏んだことで、先行した高橋梨香(埼玉)の番手にハマり、絶好の展開が生まれた。「いい位置が欲しくて周回中は外並走をしたけど、入れてくれなかったし一度は前に出ようと。梨香さんのカマシは想定外だったけど、うまく対応して2着に入れた。自分は脚がないし、前の方でレースをしないといい着は取れないですから」とコメントの真意を説明した。

 黒河内といえば出走回数が多い選手。昨年はガールズケイリンでトップの113走もした。直近も12月に4開催、1月も既に2開催目とタフさが売り。

 疲労が心配されるが「疲れは大丈夫。競輪選手はレースを走って賞金を稼ぐのが仕事。レースが続くほうがいい。自分は物欲があるし、お金をいっぱい稼ぎたい。今は大きい車と新しい家を建てたい」と高額賞金を原動力にして毎開催レースに臨んでいる。

 ただいま4場所連続で決勝進出とリズムは良好。“車と家”を実現するため、もちろん今開催も決勝には勝ち上がりたいところだ。9日の予選2走目は7Rに登場。「元気に自在」な走りで勝利を誓う。

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