【競輪】和歌山記念で脇本雄太が完全優勝 りんごちゃんと一緒にスターティン
「和歌山グランプリ・G3」(15日、和歌山)
12Rで決勝戦が行われ、脇本雄太(33)=福井・94期・SS=が打鐘前2角から踏み上げて1着。完全優勝を飾り、昨年9月の向日町記念以来、通算12回目のG3制覇。表彰式ではイベントで来場していたタレントのりんごちゃんと記念撮影に応じ、決めポーズのスターティンを一緒に披露した。
脇本追走の古性優作(大阪)が2着、最終バックから外を踏んだ守沢太志(秋田)が3着に入り、2車単、3連単ともに1番人気で決着した。
最強レーサーの脇本が改めて強さを示した。後ろ攻めとなった決勝は、打鐘前2角からスパート。「4角で新田さんと当たったけど、ひるまず前に踏めた」。抵抗する新田祐大(福島)を乗り越え先頭へ。後位の古性が新田をさばき、直線を迎え、そのまま押し切ってワンツー。「信頼がよりいい結果として生まれた」と近畿最強タッグで人気に応えた。
昨年はG1V2、グランプリも制して3億円レーサーとなった。チャンピオンとして迎えた今年の初戦は「気持ちを切らさないように、しっかり和歌山記念に挑めた」と完全優勝で締めくくった。
今後も「目の前のレースを勝ち続けること。(今年G1初戦の)全日本選抜(2月23~26日・高知)へ向けて力を付けていきたい」と緩める姿勢はない。今年の競輪界も主役は脇本で揺るぎない。