【競輪】昨年1位のバック本数&逃げを誇った野口裕史が“日本で一番モガいた選手”に満足げ
「吉井秀仁杯・F1」(17日、松戸)
競輪界の先行マニア・野口裕史(39)=千葉・111期・S1=が充実の2022年を振り返った。
昨年は年間で111走して、1着が43回。優勝は6月弥彦、11月小田原の2回だけだった。だが、競走内容は特筆すべきものがある。最終バックストレッチを先頭で通過した回数は83回、逃げの決まり手は53回と驚きの数字を残した。これは輪界全体を見渡してもトップに君臨する回数だ。
「自分でもビックリ。最終バック数と逃げの決まり手は意識していたので、この数字が残せたことはうれしい。練習仲間には『日本で一番モガいている競輪選手』だとも言われました」と満足そうに振り返った。
2023年は前年以上の数字を狙っているのかと思ったが、返答は違った。「数字の更新は神奈川の北井佑季君に任せます。北井君も先行に強いこだわりを持ってレースに臨んでいる。北井君と11月の富山G3決勝で連係して、先行に対する気持ちはビンビン伝わりました。自分はもう少しコーナーリングの感覚を磨きたい。下を向いてモガくとき、直線なのかコーナーなのか分からず踏んでいる。この部分がうまく踏めるようになれば、もっと成績が良くなると思うので」とスキルアップに重点を置いている。
今開催は師匠の武井大介(千葉)と同時あっせん。いつも以上に気合が入っている。初日12R特選こそ主導権を奪えず7着に沈んだが、18日の準決10Rで巻き返しを誓う。師匠は初日10Rを1着で勝ち上がりに成功し、早くも準決で師弟連係が実現する。もちろん、ワンツー決着でそろって決勝進出を誓う。