【POG】ソールオリエンスの京成杯Vは衝撃 手塚厩舎はキングズレインとの二枚看板に(美浦発)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
15日の京成杯はなかなか衝撃的なレースになりましたね。キタサンブラック産駒のソールオリエンス(牡、手塚)が2馬身半差で完勝。直線入り口で外に膨らむ場面こそありましたが、そこからは他馬とはエンジンが違うと言わんばかりの切れ味を見せつけました。
これで2戦2勝。手塚厩舎からはキングズレインに続く牡馬クラシック候補の誕生です。その僚馬は弥生賞ディープインパクト記念(3月5日・中山、芝2000m)への参戦が発表されました。ソールオリエンスのローテはどうなるでしょう。皐月賞(4月16日・中山、芝2000m)へ直行する可能性もあるのかなと個人的には思っています。それにしても、キタサンブラック産駒からは大物候補が出ますね。今後の活躍にも期待しています。
関西馬ですが、3着のセブンマジシャン(牡、高野)はかわいそうな競馬に。直線で2度の不利があって力を出し切れませんでした。スムーズならソールオリエンスを相手にどんな競馬ができたのか。そう思うともったいないですし、次走も注目したい一頭です。
そして、先週の当欄で共同通信杯(2月12日・東京、芝1800m)はメンバーがそろいそうと書きましたが、この1週間の次走報を見ていると弥生賞ディープ記念にもかなり面白そうなメンツが参戦を予定しています。良血グランヴィノス(牡、友道)も出走を表明しましたし、どの馬が抜け出してくるか興味深いです。ちなみに、きさらぎ賞(2月5日・中京、芝2000m)は今のところあまり頭数がそろわなさそう。それでもフリームファクシ(牡、須貝)やオープンファイア(牡、斉藤崇)などが予定していますから、少数精鋭となりそうです。
阪神JFで15着に敗れたウンブライル(牝、木村)はデイリー杯クイーンC(2月11日・東京、芝1600m)へ向かうもよう。京成杯7着のシーウィザード(牡、鹿戸)、8着グラニット(牡、大和田)はスプリングS(3月19日・中山、芝1800m)を予定。朱竹賞を勝ったニジュウダンサー(牡、尾関)はレース後に骨折が判明。残念ながら春は休養となるようです。(馬三郎美浦支局・木村)