ナリタブライアンなどを管理した大久保正陽元調教師が死去 87歳
JRAは25日、元調教師の大久保正陽氏が病気のため、21日に亡くなったと発表した。87歳。葬儀等は家族葬として執り行われた。
同氏は1970年に騎手を引退後、調教助手を経て調教師に。エリモジョージ(76年天皇賞・春、78年宝塚記念)、メジロパーマー(92年宝塚記念、有馬記念)、ナリタタイシン(93年皐月賞)、ナリタブライアン(93年朝日杯3歳S、94年牡馬クラシック3冠、有馬記念)、シルクジャスティス(97年有馬記念)など、数多くの名馬をターフへ送り出した。
息子の大久保龍志調教師は「亡くなってから改めて大きかったなと思います。この世界で師匠は一人、親父だけ。師匠として、親父として、尊敬するところはいっぱいありました。在籍している時にブライアンみたいな馬を間近で見させてもらったことも、大きな財産になっていると思います」と話し、騎手時代にナリタブライアンとコンビを組んでいた南井克巳調教師は「コロナ禍でなかなかお会いすることができず、話したのはコロナ前が最後で…。本当に先生にはお世話になりました。ご冥福をお祈りします」とコメントを寄せた。