56歳・柴田善臣 久々海外オファー「すごく光栄」 いざサウジ参戦
こんなにクールで格好いい56歳はそういない。現役最年長の柴田善臣騎手=美浦・フリー=は話す。「海外で乗るのはいつ以来?ナカヤマナイト(11年仏G2・ドラール賞=10着)以来か!」。お手馬のリュウノユキナがリヤドダートスプリント(2月25日・キングアブドゥルアジーズ)に選出され、サウジの騎乗オファーを受けたことに喜びを語った。
「すごく光栄なこと。みんなから応援してもらっているのも感じている」と自然と声のトーンは高くなる。「この年齢になると、あとは気持ちだけだからね。気がなくなったら、もう終わり。自分の気持ちが盛り上がっているのを感じるし、それが体にもいい方に向かう気がするんだ。本当に励みになります」と白い歯をこぼした。
根岸Sはベルダーイメルで参戦。2走前の福島民友CでVに導いて以来、2度目の騎乗依頼に「あの時はうまくいったけど、最後に迫られた。だから距離が短くなるのはいいと思う。千四での勝ち鞍もあるし。福島で勝った時のように、いいイメージで乗れたらいいね」と腕ぶす。今週も大ベテランらしい手綱さばきで魅せる。(デイリースポーツ・刀根善郎)