【競輪】豊橋記念は脇本雄太が制圧 正攻法から逃げ切って通算13回目のG3優勝

プレゼンターの桜井奈津(左)から花束を受け取った脇本雄太
優勝カップを手にした脇本雄太
豊橋記念で優勝した脇本雄太
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 「ちぎり賞争奪戦・G3」(29日、豊橋)

 12Rで決勝戦が行われ、脇本雄太(33)=福井・94期・SS=が正攻法から先行し、逃げ切って1着。前場所の和歌山記念から続き、通算13回目のG3優勝を、無傷の4連勝で飾った。脇本マークの古性優作(大阪)はゴール前で迫ったが2着。周回中から近畿勢を追いかけた坂井洋(栃木)が3着に入った。

 昨年のKEIRINグランプリ覇者は、豊橋でも圧巻の強さを見せた。決勝戦はスタートでけん制が入り、誰も前に出ようとしない。しびれを切らした古性が出て、脇本は誘導員の真後ろで周回を重ねる。残り2周の赤板を迎えても後方からの動きはなく、8番手の山口拳矢(岐阜)が内を上昇したが、池田憲昭(香川)をさばいて7番手に入れただけ。誘導員退避後、最終ホーム手前からペースを上げた脇本が、別線の仕掛けを最後まで許すことなく、きっちりと押し切った。

 昨年11月から続く連勝は11に伸びた。その間にグランプリも制し、競輪界最強の猛者は負け知らずで突き進んでいる。「グランプリ(で仕上げた脚)の貯金はもうなくなってきたかも」と少しは弱気な面を見せるが、10日に奈良のトークショーで語った「グランドスラム、年間賞金4億円」という目標へは着実に前進している。「人気に応えられるようにしっかり走りたいです。次の奈良記念(2月2~5日)も精いっぱい頑張ります」。奈良でも圧巻の走りを披露して、未獲得のG1・全日本選抜(2月23~26日・高知)へいいリズムで乗り込む。

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