【競輪】大ケガから復調してきた中川誠一郎のG1復帰プラン「ファン投票が頼りです」
「ジャパンカップ・HPCJC・日本名輪界カップ・鈴木誠杯・F1」(30日開幕、松戸)
G1優勝3回を誇る中川誠一郎(43)=熊本・85期・S1=が復調ムードだ。
昨年9月のG2・共同通信社杯で落車。鎖骨骨折に肺気胸の大ケガを負った。10月のG1・寬仁親王牌で復帰したが、本来のパフォーマンスを発揮できず低空飛行。競走得点も急降下した。
それでも、年が明けて1場所目の大宮記念で準決進出。ようやく気配が上向いてきた。
「どん底は脱したと思います。自分でも少し戦える手応えをつかめてきた」と久しぶりに誠ちゃんスマイルを見ることができた。
しかし、日本選手権の話になるとガッカリした表情を見せた。今回の松戸開催を3連勝で完全Vを飾っても、5月の日本選手権出場に届かない状況だ。
「残念だけど仕方ない。落車で休んだ期間もあったし、しょうがないですね」と2005年から18年続いた連続出場は途絶えてしまう。
「6月の高松宮記念杯も出場が厳しい状況。G1に戻れるのは早くても8月のオールスターかな。選考期間も5月まであるのでなんとか頑張りたい」と日程を逆算する。
なんとしても実現したいG1復帰プラン。「あとはファン投票が頼りです。S級1班なので投票用紙に名前がある。ファンの方の投票があればG1に復帰できるかも」と例年4月後半に予定されているファン投票の呼びかけを早くも始動した。
今回の松戸では、初日予選8Rに登場。初連係で青柳靖起(佐賀)にマークする。「青柳君とは初連係だけど、武雄競輪場で一緒に練習をしたことがある。強いのは知っている。3番手で徳永哲人(熊本)も付いてくれるのでいい連係を決めたい」と奮起を誓った。