【シルクロードS】ナムラクレア激勝 3頭大接戦を頭差V!長谷川師「しびれました」
「シルクロードS・G3」(29日、中京)
悲願のG1初制覇に向けて、この上ない滑り出しを決めた。2歳時から最前線で戦いを繰り広げてきたナムラクレアが、値千金の重賞3勝目をゲット。この先に待つ春の大一番・高松宮記念(3月26日・中京)と同じ舞台で、3頭ひしめき合う大接戦をモノにした。
中団で折り合い、十分に余力を残したまま直線へ。すぐにスペースを確保すると、最後はマッドクール、ファストフォースとの追い比べ。外から伸びるファストフォースに一度はかわされたものの、浜中のゲキに応えるかのようにもうひと伸び。最後は頭差抜け出して混戦を断った。
殊勲の鞍上が「最後まで気を抜けるところがありませんでしたが、よく勝ってくれました」と相棒をねぎらうと、長谷川師も「しびれましたね。いいレースをしてくれました」と激闘を振り返った。
大舞台を見据えた取り組みも実りつつある。これまでは坂路調整がメインだったが、この中間は馬のバランスを改善するため、栗東CWでの調整を積極的に取り入れてきた。「それがつながっていると思いますし、厩舎としてもこの結果は自信になります。継続してやっていけば、G1でもやれるのでは」とトレーナー。これまでG1は3度の挑戦で⑤③⑤着。だが、惜敗続きにピリオドを打つ準備は整った。新たな鍵を手に入れた快速娘が、来たる桶狭間決戦に向けて再び爪を研ぐ。