【きさらぎ賞】オープンファイア 血の後押し受け勝ってクラシックへ
「きさらぎ賞・G3」(2月5日、中京)
親譲りの爆発力を秘めるディープインパクト産駒のオープンファイア。クラシック戦線を見据え、伝統の3歳重賞で始動する。
国内にわずか6頭しかいない、名種牡馬ディープインパクトのラストクロップ。「最後にいい脚を使うのがディープインパクトっぽいですね。現状の良さは最後の切れ味」と、斉藤崇師は同産駒特有の持ち味を高く評価する。ただ、本格化はまだ先だ。「そこにつながるところがまだ弱いので、これからだと思っています。まだまだ良くなりますよ」と、高い素質を秘めながらも大きな伸びしろを残している。
1週前追い切りは、降雪の影響で金曜の27日にスライドしたものの、問題はない。栗東CWで6F83秒1-37秒0-12秒0をマークし、G1ウイナーのキラーアビリティに手応え優勢で併入してみせた。「やるごとに良くなる」と指揮官も上昇ムードを感じ取った。
年明けのシンザン記念では、牝馬のディープ産駒ライトクオンタムが無傷の2連勝で重賞初制覇。海の向こうでもアイルランド調教馬のオーギュストロダンが英G1・フューチュリティTを制すなど、最後の世代でもその勢いはとどまることを知らない。血の後押しを受けながら、初タイトルを奪取してみせる。