【東京新聞杯】ウインカーネリアンに新馬具の効果 ホライゾネット着け再審査通過
「東京新聞杯・G3」(5日、東京)
前走のマイルCS12着で枠内駐立不良となり、発走調教再審査を科せられたウインカーネリアンが、秘策を練って今年初戦に挑む。それはホライゾネット(パシュファイヤー)の装着。メンコの目穴部分をネットで覆った馬具。前を走る馬が跳ね上げる砂が目にかかるのを嫌がる馬や、視野を制限することで競走に意識を集中させる効果を期待している。
「ゲート試験に時間がかかったが、ホライゾネットを着けた2回目で通った。実戦でも着ける予定」と鹿戸師。前走はG1の雰囲気にテンションが高まり、ゲートで立ち上がった。ただ、試験ではホライゾネット装着で目に入る情報を一部遮断することで精神的な落ち着きが見られ、効果はてきめんだ。
久々だが、中間は在厩で調整。ゲート練習に時間を割いた分、調教量の不足はプールで補った。「前走はメンバーが強かった。今回もいいメンバーだけど、頑張れる範囲だと思います」と昨年のサマーマイルシリーズ王者の力を信頼している。
蹄の弱さで1年の休養期間があり「まだ(馬は)若い」と師は3冠馬コントレイルと同期の6歳馬にさらなる活躍を期待する。レースは立春翌日の5日。夏のマイル王が、春の到来とともに存在感をアピールする。