【東京新聞杯】ウインカーネリアン 逃走重賞V2 ゲート再審査も陣営一丸で克服
「東京新聞杯・G3」(5日、東京)
時節柄なのか、まさに“福は内”にいた。絶好の②番枠から発馬を決めて先手を主張したウインカーネリアン。手応え十分に直線を迎えると、勢い良く坂を駆け上がる。そこで襲い掛かってくる“鬼は外”。ピンク帽のナミュール&プレサージュリフトが鋭く間合いを詰めてきたが、持ち前の二の脚でしっかりと封じ込め、2つ目のタイトルを手にした。
今回はゲート再審査を経ての戦いだったが、この中間から試したホライゾネットが効果てきめん。落ち着き十分に発馬を決めて、自分の形に持ち込めた。三浦は「今まで力で勝ってきた馬がゲートという挫折。厩舎で試行錯誤して臨んだ舞台でした。結果が出てホッとしています」と喜ぶと、鹿戸師は「付きっきりでやってくれたし、本当にジョッキーのおかげ」と三浦の手腕を手放しで褒めた。
「ダートうんぬん、という馬ではないので距離優先で。オーナーと相談して考えます」と指揮官。既に登録済みのゴドルフィンマイル・G2(3月25日・UAEメイダン)を含め、今後の選択肢は大きく広がった。最高の結果で6歳シーズンをスタートさせた栗毛が、今年こそ人馬一体で大輪の花を咲かせる。