3年連続でJRAに女性騎手誕生 今村聖奈先輩からエール「相談してきて」
JRA騎手課程第39期生の卒業式が7日、千葉県白井市の競馬学校で行われた。新規騎手免許の合格者が発表され、現役女性騎手5、6人目となる河原田菜々さん(18)、小林美駒さん(17)ら6人が合格。3年連続となるJRA所属の女性騎手が誕生した。6人は3月1日からプロとしての第一歩を踏み出す。
将来有望な2人が、新たに女性騎手として名を連ねる。新潟県出身で開催日には必ず競馬場に駆けつけていた小林美駒さんは「直線競馬が始まるとラチ沿いに駆け寄って見ていた」と人馬一体のスピード感に魅了され、騎手を志した。「直線競馬に乗って勝ちたいです」と意気込む。
所属は美浦・鈴木伸厩舎で、実習では厩舎の先輩・横山武の姿や競走馬の背中から数多くのことを学んだ。目標は、昨年JRA年間51勝で最多勝利新人騎手賞を受賞した1期上の今村だ。「新潟で活躍され、絶対負けないぞという気持ちがメラメラと燃えてきました。聖奈先輩の記録を超えたいです」と力を込めた。
一方、栗東・渡辺厩舎に所属する河原田菜々さんは、小学4年生で競馬のとりこに。偶然祖母の家で見た競馬中継に「格好いい」と心を奪われ、京都競馬場の少年団に入って乗馬にのめり込んだ。先輩女性騎手たちの活躍に刺激を受け、河原田さんは「皆さんの存在が大きい。並べるくらいの気持ちで頑張りたい。まずはデビュー週に勝利することです」と目標を掲げていた。
◆今村聖奈「ご卒業おめでとうございます。私自身、卒業してからの一年はとても早かったです。後輩たちも1年後、同じような心境になると思います。卒業してからは、競馬学校と違って全てが自己責任。今の生活とはガラッと変わることが多いと思いますが、しっかりとなりたい自分を明確にして、日々頑張ってもらえたらと思います。まずはケガだけには気をつけて。もちろん、私は負けるつもりはありませんが、もしも困ったことがあれば、いつでも相談してきてほしいなと思います」