２１年皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念を制し、同年の年度代表馬に輝いたエフフォーリア（牡５歳・美浦、鹿戸）が１４日、現役を引退することが明らかになった。

　同馬は先週の京都記念で心房細動を発症して競走中止となり、１３日に美浦トレセンへ帰厩。その後の検査で心電図の数値に異常は見られなかったものの、今後のことを考え、関係者が協議した結果、現役の引退が決まった。通算１１戦６勝。１７日に再度検査を行い、問題がなければ福島県のノーザンファーム天栄へ移動。その後は北海道安平町の社台スタリオンステーションでスタッドインする予定となっている。

　鹿戸師は「残念ですけど、彼にとっては種牡馬という新しい仕事が待っているので、引退することになりました。こんなに素晴らしい馬に出会えて、多くの経験をさせてもらいましたし、勉強させてもらいました。彼と一緒に過ごした日々は充実していました。僕にとっては宝物であり、ヒーローです。今後はエフフォーリアの子どもで大きいレースに挑戦したいですし、勝てなかったダービーを勝ちたいです」と語った。