【阪急杯展望】G1馬グレナディアガーズがV発進狙う
「阪急杯・G3」(26日、阪神)
阪神Cは鼻差で連覇を逃したグレナディアガーズ。中団の外めで運んで直線に入ると、勝ち馬と馬体を合わせて一騎打ちに。いったんは前に出たが、ゴール前で差し返されて涙をのんだ。海外遠征から帰国後は熱発などもあり、決して順調な臨戦過程ではなかったが、G1馬の底力を示した格好だ。今回のメンバーなら負けられない。
阪神Cは13着と大敗したルプリュフォール。出遅れて最後方の位置取り。直線で内を突いたが、前が壁になって急ブレーキをかける形となり、消化不良の一戦となった。ただ、2走前のスワンSでは4角16番手から上がり33秒5の豪脚で追い込み3着。スムーズにさえ運べれば、重賞を勝つ力は持っている。虎視たんたんと巻き返しを狙う。
条件戦を3連勝中のアグリ。昨夏の札幌で1勝クラスを勝ち上がると、2勝クラスはハナを切って後続に4馬身差をつけるワンサイドV。前走の六甲アイランドSは2番手から抜け出す横綱相撲で危なげなく押し切った。いずれも完勝と言える内容で、完全に本格化した印象だ。当レースと好相性の安田隆厩舎が、腕試しの一戦に送り出す。
淀短距離Sで差し切りVを決めたホープフルサイン。中団のインでじっくり脚をため、直線に入るとメンバー最速の上がりを駆使して一気に突き抜けた。骨折による長期休養明けだったが、みじんも感じさせない走りを披露した。叩いて出来は上昇気配。連勝を期待する。
睦月Sは6着に敗れたダディーズビビッドだが、休み明けで18キロの馬体増と太め残りの上、スローペースで先行、好位勢での決着とかみ合わなかった。今回は叩き2戦目+ベストの7F戦。反撃に出る。