今月２５日に５２歳の誕生日を迎える田中勝春騎手＝美浦・フリー＝は、いつもと変わらぬ明るさで周囲を照らす。「あっ、そっか。松山英樹（プロゴルファー）と同じ誕生日なんだよね。ゴルフがうまくなる誕生日なのかも（笑）」。騎手生活は３５年目に突入している。「長生きというか、病気にならないように体調には気を付けていかないとね」と“健康第一”を抱負に掲げた。

　昨年はエヒトとのコンビで七夕賞を制して自身３年ぶりの重賞制覇を飾ると、今年もＡＪＣＣで同馬を２着に導いた。「衰えとかはないよ、全然。俺も生活が懸かっているから、馬には頑張ってもらわないと」。ベテランと呼ばれる年齢になっても力強い手綱さばきは健在だ。

　最後に、今月限りで引退する福永祐一騎手にメッセージを寄せた。

　「ご苦労さんでした。栗東と美浦で離れているからプライベートでの付き合いはそんなになかったけど、お互い若い頃は競馬が終わってからご飯を食べたりした。その頃から馬の話ばかりだったよね。騎手クラブの活動とかで競馬界に尽力していたし、第２の人生は成功すると思っています」