【チューリップ賞】モズメイメイ堂々逃走V 武豊「きょうの勝利は誘導馬が良かったです」

 「チューリップ賞・G2」(4日、阪神)

 草木芽吹く3月の仁川で、新星がさっそうと風を切った。桜舞台への重要ステップを制したのは、7番人気のモズメイメイ。好発からダッシュを利かせてハナに立つと、前半3F35秒2のマイペース。ゴール前では6番人気のコナコーストが外から猛然と迫ったが、名手・武豊が軽妙に刻むラップの前にはまるで無力。猛追を鼻差退け、重賞初Vで桜切符をつかみ取った。

 殊勲の鞍上は「軽い馬場がすごく合っていて、いいペースで走ってくれました。最後は(外から)来ると思ったのでリードを取ろうと。そのリードが効きましたね」とパートナーの踏ん張りをたたえた。レース前には先月末でステッキを置いた福永元騎手(現調教師)が誘導馬に騎乗してエスコート。「きょうの勝利は誘導馬が良かったです(笑)」と冗談交じりに振り返った。

 ここを勝つまでは2勝馬の身。桜花賞出走へは賞金的に怪しく、かなわなければアーリントンCに向かうプランもあったという。音無師は「いい意味で期待を裏切られました」と笑顔だ。ただ「桜花賞ではあの選択(逃げ)では厳しい」と分析し、「新馬戦が一番いいレースだったと思っています」と本番では控える競馬を示唆した。

 Vに導いた武豊は既にライトクオンタムに騎乗することが発表されており、乗り代わりは必至。「騎手はまだ何も考えていない」と師だが、誰が乗ろうと能力の高さに疑いはない。昨年暮れの阪神JFでは除外の憂き目に遭ったニューヒロインが、今度は重賞タイトルを引っ提げて堂々とG1へ向かう。

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