【フィリーズR】ブトンドール 余力残しでラスト1F11秒6 池添師「相変わらず動きいい」
「フィリーズレビュー・G2」(12日、阪神)
今季の始動戦を迎える函館2歳S覇者ブトンドールが、8日に栗東CWで最終調整。折り合い良く進み、ラストは1F11秒6と切れ味を発揮した。桜舞台を見据え、前哨戦からエンジン全開の構えだ。2連勝中と勢いに乗るポリーフォリアは、美浦Wで堂々最先着を果たして好調をアピールした。
阪神JF10着から巻き返しを期すブトンドールは8日朝一番の栗東CWへ。道中はガッチリ手綱を押さえられ、折り合いピタリ。直線に向いてから徐々に緩められると、ピッチ走法でグングンと加速し、6F84秒4-38秒1-11秒6を刻んだ。
池添師は「けさは気持ち良く走らせました。相変わらず動きはいいですね」と納得の表情だ。「折り合いがついていたし、全体時計は予定より少し遅くなりましたが、しまいは手綱を緩めながらギアがもう2段階くらい上がりそうな感じでした」と抜群とも言える仕上がりに目を細めた。
1週前は栗東CWでラスト1F13秒1。タイム的には本来の姿ではなかったが、「トラブルかなと思ったら、“手綱を放したら11秒を切るくらいだったので”とジョッキーが言っていました」と動き過ぎるが故のもの。実戦でのゲートの遅さも「出すと掛かって消耗するので、あえて出そうとしていなかったんです」と全ては想定内。心配は無用だ。
「本質的にはスプリンター」としながらも、ここで始動するのは桜の舞台を意識するため。「内容次第で桜花賞(4月9日・阪神)かスプリント路線かを考えます。ただ、桜花賞は生涯に一回だけのクラシック。なので、自分としてはそちらに進みたいです」と指揮官。分水嶺(れい)の一戦で答えを導き出す。