【スプリングS】オールパルフェ 血統面からも距離克服OK 和田雄師も合格点
「スプリングS・G2」(19日、中山)
オールパルフェは15日、美浦Wで併せ馬。朝日杯FS6着以来の実戦となるが、冷静さを保った追い切りで精神面の成長を示した。
豊富なスピードが身上のオールパルフェにとって、今回は1Fの距離延長が鍵を握る。美浦Wでの最終追いでもそこが最も重視される内容となった。
同じ和田雄厩舎のカイタロー(4歳2勝クラス)の5馬身ほど後ろを追走。僚馬を必要以上に追い掛けずに前との間隔を保った。6F85秒3、ラスト1Fは持ったまま11秒6でフィニッシュ。
手綱を取った大野は「昨年よりテンションも落ち着いていた。不安が解消できた」と距離延長に手応え十分。和田雄師も「前を追い掛けようとするしぐさを見せなかった」と合格点をつけ「お母さん(クイーングラス)も2000メートルで勝っているので」と血統面から距離克服可能と判断した。
前走の朝日杯FSはハナを切り、直線は向かい風を受けながら6着に踏ん張った。「前半5F57秒8と厳しいラップを踏んだし、向かい風だったし、厳しい条件の中でも大きく負けてはいない」と同師は評価する。視線はこの先にある大舞台へ。段階を踏みながら、経験値と地力を上げていく。