【阪神大賞典】ボルドグフーシュ 必勝仕上げ 宮本師も成長力を実感「程よく筋肉ついてきた」
「阪神大賞典・G2」(19日、阪神)
菊花賞、有馬記念と連続2着のボルドグフーシュが23年の始動戦へ万全の仕上がりを見せた。新たにコンビを組む川田を背に15日、栗東坂路を快調に駆け上がった。天皇賞・春でのG1制覇を大目標に、前哨戦でまずは重賞初タイトルを狙う。
機敏な動きで好仕上がりを示した。有馬記念以来、3カ月ぶりとなるボルドグフーシュ。川田を背に栗東坂路を単走で駆け上がり、4F55秒4-40秒5-12秒7をマークした。見守った宮本師は「予定通り、調整程度の仕上げ。動きも及第点」と納得の表情を見せた。
菊花賞2着に続き、前走の有馬記念も2着。惜しい競馬が続くが、キャリア10戦のうち8戦で、上がり3Fはメンバー最速をマークしている。指揮官も「しまいは確実に伸びる」と末脚に全幅の信頼を寄せる。
成長力に富んだスクリーンヒーロー産駒。「一戦、一戦成長しているのが分かる。ステイヤーらしいひょろっとした細い体だったのが、程よく筋肉がついてきた」。見違えるほどの馬体にトレーナーも目を細める。
王道の阪神大賞典を始動戦にして、天皇賞・春を見据えるのがこの春のプラン。「ここはトライアルって考えないで、“このレースを取るんだ”っていう仕上げ。スタミナがすごいから。安心して見ていられる騎手だし、結果を出して本番に臨みたい」と力を込めた。まずは渇望する重賞タイトル奪取へ。準備は整った。