【ファルコンS】タマモブラックタイ 連勝で重賞初V 重馬場も味方に猛追退ける
「ファルコンS・G3」(18日、中京)
1番人気馬の猛追を鼻差退けて、伏兵が桶狭間で波乱を巻き起こした。内ラチ沿いから、スルスルと抜け出した8番人気のタマモブラックタイが前走のあざみ賞に続き、連勝を飾って重賞初制覇を成し遂げた。
23年の自身重賞初Vとなった幸は「(前走の)小倉の時も馬場が悪くて走ってくれているので、こういう馬場になったのも良かった」と勝因を挙げる。前日夜からの雨で、力がいるタフなコンディション。ただ、開幕2週目で内はまだ傷みが少なく、直線でインを突いたのが大正解だった。重馬場の適性に加え、鞍上の読み勝ちで、初タイトルをつかんだ。
21年の京都牝馬S(イベリス)以来、2年ぶりの重賞制覇となった角田師は「1400メートルがどうかなと思っていたが、競馬が上手だね。オーナーと相談して、夢があるし、次はNHKマイルC(5月7日・東京)へ」とG1挑戦を表明した。
今回からさらに1F距離が延びるが、幸は「乗っている感じは、マイルくらいまでもちそう。一度マイルで負けていますけど、その時より全然馬も良くなっているので、今ならやれるんじゃないでしょうか」と手応え。いざ3歳マイル王決定戦へ。この勝利がフロックでないことを、大舞台で証明してみせる。