【高松宮記念展望】悲願のG1獲りを狙うメイケイエールが中心
「高松宮記念・G1」(26日、中京)
現役屈指のスプリンターが顔をそろえる豪華な一戦。重賞6勝馬メイケイエールが中心を担う。昨年のスプリンターズSは間隔の詰まったローテ、不得手な右回りの影響もあってか14着と大敗。それでも、続く香港スプリントでは世界の強豪相手に5着と健闘し、改めて高い能力を示した。1週前に久々にコンタクトを取った主戦の池添は「パワーがついて、スケールアップした。完成の域に入っている」と絶賛。悲願のG1獲りに向けて視界は良好だ。
ナムラクレアも充実一途。昨夏から短距離路線の中心的存在となり、迎えた4歳初戦のシルクロードSを好内容で勝利した。中間にまたがった浜中は「前走時はいかにも前哨戦という感じの動き。使った効果で動きも反応もいい」と本番へ向けて好感触を口にする。
破竹の4連勝で阪急杯を制したアグリが不気味な存在だ。一気の相手強化も苦にすることなく、自身の持ち時計も大幅に短縮。全く底を見せておらず、勢いは間違いなくナンバー1。初のG1舞台でも軽視は禁物だ。
21年の香港スプリント以来、約1年3カ月ぶりにターフへ戻ってくるピクシーナイト。3歳でスプリンターズSを制した脚力は本物。ここへ向けて、長欠明けを感じさせない動きを見せている。音無師が「前走がトラウマになっていないかが鍵」と言うように、精神面が鍵を握りそう。
オーシャンSを圧勝したヴェントヴォーチェや連覇を狙うナランフレグ、そして昨年のスプリンターズS2着のウインマーベルも虎視たんたんと頂点を狙う。