選手村の建設見送りへ、組織委 26年愛知・名古屋アジア大会
2026年に愛知県と名古屋市が共催する夏季アジア大会で、大会組織委員会は経費削減のため選手村の建設を見送る方針を固めた。ホテルなど既存の宿泊施設を活用する。複数の大会関係者が25日、明らかにした。27日の組織委理事会で報告される見通し。
大会を巡っては、物価高などにより850億円と見込む経費の大幅な増大が懸念されている。選手村は旧名古屋競馬場跡地の再開発の一環で設置され、約1万人を収容する計画だった。大会に向けた整備費300億円を県と市が半分ずつ負担することで合意していた。
同跡地は大会後に分譲住宅や商業施設、教育・研究機関などが集うエリアとして再整備される予定。