【ボート】児島一般戦 笠原亮が差し切り23年初V 3連単は2万9660円の高配当に

 「倉敷市長杯」(9日、児島)

 連日好配当が飛び出した今節、最終日は前日のホーム追い風から向かい風に変わり、2Rで3連単1万7420円が出た後は3Rから11Rまでイン逃げのオンパレード。優勝戦は9戦6勝、オール3連対でシリーズをリードした平尾崇典(岡山)が1号艇で人気を集めたが、最後にまたひと波乱。4号艇の笠原亮(43)=静岡・84期・A1=が3コースから差し切り、3連単は2万9660円の高配当で決着した。

 優勝戦は3号艇の武田光史(福井)がピット離れで遅れ、進入は1243・56の並び。インの平尾がコンマ33とスタートでへこみ、2コースの永井彪也(東京)がまくり先攻。4号艇で3コースとなった笠原がズバッと差し切った。笠原は「3コースは想定外。調整はバッチリ合っていたが、4カドでも伸びて行くような足ではない。差して2、3等かなと思っていた」と永井の横、3コースに位置取ったことが勝因。準優後は「目立っていい感じではない。現状では勝ち抜けるイメージができない」と納得の足色ではなかったが、勝負事は何が起こるか分からない。運も味方に付けた笠原が、昨年12月福岡以来となる今年初Vを児島で決めた。

 近況は30日間のフライング休みを挟み5場所連続優出中。「なかなか勝ち切れなかった」と前走平和島ではインから4着に敗れ、3連単は3万2720円と今節と逆の立場で苦い思いをした。「これからも一走一走ペラを合わせてしっかり走るだけ」と目標は設定せず目の前の一走に全力投球。

 SG初出場のボートレースクラシック(多摩川)を25歳で制し、2度目のSGVは10年後のチャレンジカップ(芦屋)。数々の試練を乗り越え43歳になった笠原はSG2回、G15回を含む通算64回目のVと堂々たる戦歴。平尾の地元児島での優勝だが、水上パレードではスタンドに居並ぶ子どもたちから「おめでとう」の大声援。勝者をたたえる声が春風に乗って響き渡っていた。

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