【ボート】児島一般戦 土屋蘭、デビュー節をファンに報告「いつかお姉ちゃんを超えたい」
「日本トーター杯」(23日、児島)
児島ボートの男女混合6日間シリーズ「日本トーター杯」は23日に最終日を迎え、8R発売中にデビュー節を戦い終えた土屋蘭(18)=岡山・132期・B2=のデビュー報告会が行われた。コロナ禍で休止されていた場内のガァ~コステージでの新人選手紹介は今節から再開。ステージ前にはカメラを持ったファンが集まり、静かに土屋の言葉に耳を傾けた。
土屋のデビュー戦の直前は児島周年。G1レースのピットで「テレビで見た人ばかり」とSG・ボートレースオールスターのドリーム戦に出場する池田浩二、毒島誠、守屋美穂らの姿を目に焼き付けた。今節手にしたエンジンは、下出卓矢がチルト2で走り終えた29号機。特殊なプロペラとセッティングのため、岡山支部の皆が土屋をバックアップ。「岡山支部の先輩全員にアドバイスをもらって、乗りやすくなりました」と6日目の1Rは4着。道中で抜かれてしまったが、1Mはまくり差しで見せ場を作った。「3着でゴールできなくて悔しいけど、6着ばかりで終わらなくて良かった。無事故で実戦を多くこなして、レースを覚えたい。いつかお姉ちゃんを超えたい」と憧れの存在である8歳年上の姉・土屋南の背中を追いかける。
中学卒業後、単身ニュージーランドに語学留学していた行動派。リクエストに応え、座右の銘である「where there is a will,there is a way(意志あるところには道は開ける)」と流ちょうな英語も披露。ファンの要望に応え、さまざまなポーズで写真撮影に応じるサービス精神は姉譲り。ボート界最強の姉妹レーサーを目指す土屋蘭が、地元でプロとしての第一歩を踏み出した。