【ボート】まさにSGの前哨戦 島村隆幸が逃げて今年V7 まくり差しの茅原悠紀はあと一歩届かず2着
「にっぽん未来プロジェクト競走in児島」(15日、児島)
12R優勝戦ではSG・グランドチャンピオン(徳山・20~25日)に出場する4人が激突。予選トップで優勝戦1号艇の島村隆幸(32)=徳島・109期・A1=がコンマ09のトップSで逃げ切り、今年7回目の優勝を飾った。
6号艇の正木聖賢(広島)がスローへ動き、進入は162・345の並び。インからトップSの島村に対し、2コースの正木がコンマ26とへこむスリット。中ガマシの3コースに位置取った茅原悠紀(岡山)がまくり差しで切り込みバックは接戦。1周2Mを先行した島村が先頭に立った。
低調機をペラ調整一本で立て直した島村は「勝てたのはSが決まったから。今節はずっと行き足が来ていなかったが、最後にいいSを行けた。1Mは勘弁して~と思いました」と茅原の高速差しに一瞬ヒヤリ。今期勝率8点台の2人のターン勝負は島村が制した。
今年絶好調の島村だが、SG出場は昨年のグランプリシリーズ(大村・優出4着)のみ。この後にはグランドチャンピオン、オーシャンカップ、メモリアルとSGが続く。「今節のメンバー相手に優勝できたことは本当にうれしい。流れが良かった」とグランプリ覇者である茅原、辻栄蔵(広島)、SGV2の篠崎元志(福岡)を従えてのVゴールに笑顔。「SGとか意識せず、僕はいつも通りです」と気負いはない。
地元・エースの茅原は「今節で一番いい調整ができた。このエンジンで仕上げられたし、オーシャンカップも大丈夫。その前に、グラチャンでいい流れを作ってきますよ」とさばさば。4月宮島周年、今節の児島と優勝は島村、2着が茅原。児島のオーシャンカップでも両者の戦いが話題となりそうだ。