【ボート】片岡雅裕が全国制覇 まくり差しで尼崎G2・ボートレース甲子園初V
「全国ボートレース甲子園」(9日、尼崎)
高知代表の片岡雅裕(37)=香川・101期・A1=が4カドからまくり差して1着。G2は初、特別戦は2022年8月のSG・メモリアル(浜名湖)以来となる優勝を飾り、深紅の大優勝旗を手にした。1号艇で人気を集めた群馬代表(施行者希望枠)の関浩哉が2着、香川代表の中村晃朋が3着に入り、3連単は2万4730円と波乱の決着となった。
元高校球児の片岡が全国制覇の栄冠をつかみ取った。「甲子園という名前もあるし、優勝できてうれしい」と全国47都道府県の頂点に立った喜びをかみしめた。
レースは4カドからコンマ06のトップスタート(S)を決めて1周1マークは鋭くまくり差した。「勝つならこれしかないと。Sをしっかり行って、どこか差せたらと思っていた」と、描いていたイメージ通りのレースに充実の汗を拭った。
昨年は8月のメモリアル(浜名湖)でSG初Vを達成し、年末のグランプリ(大村)にまで進出。その活躍を思えば今年はリズムは上がってこない感もあったが「6月くらいからちょっとずつ戻ってきている感じはあった」と、上向いていた手応えを今回のVで実証した。
次節にはSG・オーシャンカップ(18~23日・児島)が控え、今後もSG、G1戦線での戦いが続く。「いつもと変わらず優勝を目指して走りたい。SGの権利はあるので、やれることをやっていこうと思う」と、目前のレースに集中するスタンスは変わらない。甲子園初制覇で臨戦態勢は整えた。弾みをつけて2023年の後半戦へ挑む。