【競輪】玉野F1デイリー杯 S級は河端朋之が岡山連係を外すもまくってVゴール
「デイリースポーツ杯&本田晴美杯争奪戦・F1」(2日、玉野)
最終日12RでS級決勝が行われ、河端朋之(38)=岡山・95期・S1=が最終2角7番手からまくって1着。昨年5月の青森G3以来となる優勝を飾った。2、3着は大槻寛徳(宮城)、山口敦也(佐賀)の順で入った。
脚力消耗戦となった決勝で、最後に河端が世界基準のまくりを披露した。レースは藤原俊太郎(岡山)が正攻法から赤板で突っ張ると、内から荻原尚人(宮城)-大槻が上昇し、河端を阻んで番手へ。外を踏んでいた小川真太郎(徳島)も番手競りに参戦。もつれた中、河端は最後方まで下げる。小川を制した荻原が最終バックから番手まくりを放ったが、7番手からグングンと加速していた河端が前団をとらえる。切り替えて迫る大槻を封じ、河端が2018年世界選ケイリン銀メダルの脚でVゴールを駆け抜けた。
「地元を走れるだけでうれしいのに、優勝できてさらにうれしいです」と河端。「連係を外したけど、自力型がみんな脚を使ったので、最後はまくれました。藤原君に感謝ですね」と前を任せた後輩を称賛した。
これでG2・ウィナーズカップ(2024年3月21~24日・取手)出場を手中に。「次のG3(10~13日・京王閣)も頑張ります」とさらなる飛躍を誓った。