【競輪】向日町記念で元Jリーガーの北井佑季がG3初優勝 打鐘先行で後続を振り切る

 向日町記念でG3初優勝を飾った北井佑季(左)
 向日町記念でG3初優勝を飾った北井佑季
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 「平安賞・G3」(3日、向日町)

 最終日12Rで決勝戦が行われ、北井佑季(33)=神奈川・119期・S1=が打鐘から先行して1着。2021年5月のデビューから2年4カ月でG3初優勝を飾った。北井マークの佐藤慎太郎(福島)が2着、この2人を打鐘から追いかけた山田久徳(京都)をかわした村上博幸(京都)が3着に入った。

 北井は元Jリーガー。12~18年にJ2、J3(町田、松本、富山、相模原)でプレーした。その後、競輪選手に転身。日本競輪選手養成所に119期生として2020年に入所。2022年5月にS級へ特別昇級し、現在はトップレーサーとして各地で大暴れしている。

 決勝戦は南関1人だが、S級S班の佐藤慎が番手に名乗りを上げ、2車ながらも強固なラインを形成。周回中は5番手を確保し、打鐘前に後方の山田久-村上-川村晃司(京都)が前に出て、正攻法の太田竜馬(徳島)-尾形鉄馬(福島)を制して出切ると、すかさず北井は打鐘からスパート。佐藤がしっかり追走し、山田が3番手を急追。ここからは後方からの仕掛けを許すことなく、ゴール前は北井-佐藤でワンツー態勢に。佐藤の猛追を振り切った北井がVゴールを駆け抜けた。

 「こだわっている先行で勝てました。うれしいです。ゴール後は少し泣きそうになりましたが、まだまだ上があると思ったので(こらえました)」。デビュー時から先行を中心にメキメキと力をつけ、特別昇級は同期の吉田有希(茨城)、上野雅彦(香川)らに先を越されたが、今は南関勢だけでなく、別地区のトップレーサーからも信頼される自力型に成長。Jリーガー出身者から初のG3覇者となり、今後はさらなる進化が期待できる。「もっとレベルの高い競走で優勝争いに食い込んで、優勝できるように頑張ります」。古都でひと回り成長した北井、次の目標はG2制覇だ。立川記念(7~10日)でひと暴れしてから、共同通信社杯(15~18日・青森)で栄冠をつかむために爆走する。

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