【競輪】古性優作が寬仁親王牌制覇 26年ぶりの年間G1V3で獲得賞金2億円突破
「寬仁親王牌・G1」(22日、弥彦)
最終2角5番手からまくった古性優作(32)=大阪・100期・SS=が1着。6月の高松宮記念杯(岸和田)以来、今年3回目、通算6回目のG1優勝を飾り、賞金3890万円(副賞込み)を獲得。今年の獲得額は2億円を超えた。先行した小松崎大地(福島)目標からさばいた佐藤慎太郎(福島)が2着、佐藤慎に続いた渡部幸訓(福島)が3着に入った。
先頭でゴールした古性は両手を高々と挙げてガッツポーズ。自身初のG1完全優勝を飾り、年間G1V3は1997年の神山雄一郎(栃木)以来で26年ぶりの快挙となった。
今回は3日目まで納得のいく走りができなかった。それでも全て1着。「たまたまなんです」と強調したが、決勝は「アップのときからいい感じでした」とキッパリ。周回中は4番手を確保し、最終2角から満を持してスパートしてVゴールを駆け抜けた。
前場所の久留米G3(熊本記念)は思うように動けなかった。その直後に「村上義弘さんからアドバイスをもらったんです。ハッとしました」と明かす。「教えてもらえたことを自分なりにできたと思います」。乗り方や競走での間合いの取り方を伝授されて、さらにテクニックを向上させた。
決勝は「想定外なことが多かった」と言うが「4日間で一番、冷静に走れました」と振り返る。「いい感じで踏めたし、集中もできた」ことが、史上7回目の年間G1V3達成へつながった。
「ここまで来たら狙います」。前人未到の年間G1V4、年間獲得賞金額の記録更新、そしてグランプリを含めた完全グランドスラム達成をもくろむ。「ずっと練習はしているし(結果などに)ずっと満足をしていない。この気持ちがあるから、まだまだ戦えます。満足したら終わりですから。G1を2個ずつ獲るダブルグランドスラムまで狙います。目標は高ければ高いほどいいですから」。自らハードルを上げて、それを超えていく。これこそが古性の真骨頂だ。