「ゴールドカップレース・Ｇ３」（３１日、京王閣）

　新田祐大（３７）＝福島・９０期・ＳＳ＝が、最終バック過ぎで逃げる北井佑季をかわすとそのまま押し切って快勝。同県Ｓ級Ｓ班の佐藤慎太郎（福島）とワンツーを決めた。これで４月の高知以来通算１２回目のＧ３Ｖを決め、賞金（副賞含む）５５０万円を獲得。獲得賞金ランキングは１０位に浮上した。３着には中釜章成（大阪）が続いた。

　新田らしい会心の一撃だった。打鐘から北井佑季（神奈川）が先頭に立つと、新田も前々へ動いて後位をキープ。最終３角から番手まくりを放つと、マーク佐藤を振り切り今年２回目の記念優勝を決めた。

　「絶対に（チャンスを）逃さないと。しっかり動こうと思っていた」と振り返る。それもそのはず、決勝までの走りは消化不良だった。「２日目と３日目は全然ダメ。特に準決勝は（小松崎）大地さん（福島）と決めたかった」と話し「決勝はワンツーできて良かった。優勝を大地さんに見せることができた」と表情を緩ませた。

　これで賞金ランキングは１０位に浮上。「賞金どうこうではない。Ｇ１・競輪祭（１１月２１～２６日・小倉）に向けて、いい状態で臨めるようにしたい」と年末の大一番グランプリ出場に向けて闘志を燃やした。