【競輪】立川で松浦悠士がグランプリ初優勝 直線外伸びで広島勢初のGP覇者に

 1着でゴールする松浦悠士(左から2人目)=撮影・佐々木彰尚
 涙を流す松浦悠士(撮影・佐々木彰尚)
 優勝した松浦悠士(左)とプレゼンターのなかやまきんに君(撮影・佐々木彰尚)
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 「KEIRINグランプリ2023」(30日、立川)

 11Rで行われ、松浦悠士(33)=広島・98期・SS=が直線外伸びで1着。清水裕友(山口)マークから、最終1角で深谷知広(静岡)後位へスイッチし、一気の差しで自身初、広島県勢も初のKEIRINグランプリ制覇を成し遂げ、賞金1億3700万円(副賞込み)を獲得して今年の賞金王に輝いた。2、3着は深谷、真杉匠(栃木)が入った。

 今年は浮き沈みが激しかった松浦だが、年末をグランプリ制覇と最高の形で締めた。「うれしいしかない。(清水)裕友からの切り替えが早かったと思うが、勝つためにはあのタイミングしかなかった」と激戦を振り返った。

 直前にへんとう腺が腫れた。「最後の調整が思い通りに行かなかった。裕友と一緒に練習する時間も作れなかった」と話したが、最終的には松浦らしい俊敏な動きを披露して優勝をつかんだ。

 来年は賞金王として競輪界の代表となる。「グランドスラム達成は選手としての目標。優勝していないG1はあと3つ(全日本選抜、高松宮記念杯、寬仁親王牌)。G2は共同通信社杯だけ優勝できていない。今年のグランプリは裕友の後ろで助けてもらった。今後は裕友を含めた中四国の先輩後輩に恩返しができるような選手になりたい」と今後の抱負を語った。2024年は大きな目標を胸に、真っ白なグランプリユニホームを身にまとって激走する。

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