【ボート】大阪のスーパールーキー・石本裕武が地元住之江で待望のデビュー初V

 「ルーキーシリーズ第2戦 スカパー!・JLC杯競走」(30日、住之江)

 1号艇で人気を背負った石本裕武(23)=大阪・131期・A2=がインから逃げ切りで勝利。2022年11月のデビュー以来、初の優勝を地元住之江で勝ち取った。2着は高井雄基(愛知)、混戦の3着争いはエース88号機に乗る野中一平(愛知)が制した。

 デビューからわずか1年3カ月で石本が初優勝をつかみ取った。エース機に乗る野中や、実績確かな地元の先輩が相手でも「いい緊張感で行けました。待機行動中に聞こえた声援がうれしかったですね」と全くひるむことはなかった。インから強烈な先マイで攻め手を一刀両断すると、あとは独走態勢。初優勝のゴールを一気に駆け抜けた。

 「地元のルーキーシリーズで優勝できて最高です」と笑顔が輝く23歳の好青年だが、デビュー3期目の今期から瞬く間にA2に昇格。迫力満点のレーススタイルは今やSGクラスが相手でも見劣りしない将来性豊かなレーサーだ。

 表彰を終えて、選手仲間から水神祭の手荒い祝福を受け水面にドボン。「まずは1回喜んでから、次のびわこ(2月3~8日)に行きたいですね」と勝利の余韻に浸る。今回の優勝を糧に「いい意味で自信を持って頑張っていきたい」とA1昇格、さらには今年の最優秀新人選手獲得に向け気合を入れ直す。これからも規格外の「スーパールーキー」がボート界の歴史を次々と塗り替えていく。

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